霊芝〈Ganoderma〉霊芝は中国では多芝、日本ではマンネンタケとして知られている。中国では「不老不死の霊薬」と して歴代の皇帝や賢人達に珍重されてきた。また、薬用ニンジンに匹敵する長寿薬として古典などでも絶賛されている。霊芝は中国 全土に分布しているが特に沿岸地域で多く採取される。霊芝は北アメリカ大陸の堅樹(なら、樫、桜、マホガニー等)の根際や切り 株にも発生する。ごく最近まで霊芝はどちらかといえば珍しい植物で主に特権階級の人々が使うものとされていた。しかし農業技術 の進歩により、今では極東地域からアメリカ、カナダまで幅広い地域での栽培が可能となっている。ここ20~30年の間に何百万とい う霊芝に関する書物(特に化学及び薬学分野での研究書物)が出版されている。その大部分は日本や中国の研究者によるものである。 これらの文献から、ステロール、トリテルペン、多塘類、脂肪酸、アミノ酸、ペプチド、アデノシン、ベタイン、アルカロイド、微 量ミネラル(特にゲルマニュームが豊富)等の多種の生物学上有効な成分を含有することが明らかになっている。霊芝の薬事効果は 非常に幅広く、鎮静、鎮痛、鎮痙、高血圧及び低血圧、抗アレルギー、肝臓保護、低血糖症、抗腫瘍、抗凝血、抗高コレステロール 血症、抗コリン作用、抗酸化、免疫調整、平滑筋弛緩、咳止め、抗喘息、血管拡張、利尿、同化作用、抗炎症、抗疲労、抗バクテリ ア性などの作用がある。これらの研究は別個に行われたものであるが、霊芝の幅広い強壮薬と呼ばれる高い評価に値する証拠といえ るのではないかと思う。しかし、霊芝(または薬用ニンジン)のような強壮剤をいわゆる臨床検査(ダブルブラインド方法や無作為 方式等)にかけて有意義な結果を期待しても、それは全く意味がないことを再度確認しておきたい。するどい方は既に霊芝が高血圧 症と低血圧症、また高コレステロール血症と脂血欠乏症(脂肪欠乏症)の両方の症状に効果的だと言うことにお気づきであろう。こ れは全く逆の効用であり、多くの科学者、特にひとつの薬品=ひとつの病状の論理にとらわれている人を悩ませている。複雑な理論 や作用のメカニズムをふんだんに駆使し、専門用語を折り混ぜてこれらの事実を説明づけようとする生化学者や薬学研究者もいるよ うだが、結局はなぜ霊芝には正反対の効果があるのを説明することは出来ないだろう。私どもも、もちろんこの件に関しては謎であ る。しかし、このような事実は私達人間をはるかに超えた、母なる自然のなせる業であると思う。私達人間の限られた理解能力や視 野の中にこうした自然の神秘を当てはめようとしても無理な話ではないとおもう。

種 別マンネンタケ属(サルノコシカケ科)
利用部位カサの部分
効能一般的強壮、「気」の強壮、記憶の改善、脳の活性、骨腱及び骨の強化、血色の改善、関節の働きを円滑化、鎮静作用
伝統的用途虚弱体質、咳、喘息、不眠症、消化不良
近代の用途悪夢、神経衰弱症、食欲不振、慢性肝炎、心臓疾患(冠状動脈血栓症、不整脈、高脂肪 血症、副腎性高血圧症等)、茸中毒、慢性気管支炎、白血球減少症