セイヨウタンポポ〈Dandelion 〉ヨーロッパ原産で世界中に帰化し、種類は約二千種に細分され、日本でも牧草地や都市周辺でたく さん見られます。セイヨウタンポポはアメリカ人の大切な庭にとって実にいまいましい雑草である。しかしこの植物の様々な部分は 遠い異文化の国では古来より薬として利用されてきたのである。根はローストするとコーヒーの代用品にもなるし、また風味を高め る働きを持つ。花はワインの原料となり、新鮮な葉は生のままサラダとしても、加熱しても食すことが出来る。中国においてタン ポポは「発熱、中毒」の手当に用いられてきた。これは今で言う広い意味でのバクテリアやウイルス感染に伴う諸症状(ほとんど の場合発熱と発汗を伴う)と理解していただければよいであろう。ただれ、できもの(よう、ちょう、せつ)などの皮膚疾患も含 まれる。古来から利用されてきたタンポポの解毒性(抗バクテリア、抗ウイルス、抗炎症、抗腫瘍)や消化吸収剤としての効果は科 学実験によって証明されている。タンポポは成分的にキクニガナに似ていて、タンポポの根には高擬宿のイヌリンを含有する。また、 豊富なトリテルペン、苦味成分(セスキテルペンラクトン)、ステロール、フェノール酸、その他の栄養素を含有している。タンポ ポの青々とした葉はビタミンA、B、C、Dとカロチノイドに富み、特にヒタミンAの含有量は人参より多い。

種 別タンポポ属(キク科)
利用部位根・葉
効能強壮、解毒作用、解熱作用、緩下痢、抗炎作用、利尿、抗菌作用(バクテリア、ウイルス、細菌)、 胆汁分泌促進、低血糖症に伴う諸症状の緩和
伝統的用途肝臓、及び脾臓に関連する害(胆石、黄疸)リューマチ、関節の硬化、捻挫、打撲、痛風、 皮膚疾患(湿疹、ただれ)、便秘、乳房に関連する病気(はれもの、炎症、授乳困難)乏尿(排尿回数が少ない)
近代の用途・バクテリア及びウイルスの感染症(呼吸器系、尿管系、慢性気管支炎、肺炎、肝炎、お たふく風邪、その他)・食欲不振、消化不良・鼓腸